へたれ
ラビ
vBIOS書き換えでファン制御は変更できるぞ。ただし危険も伴う
VBIOS
VBIOS書き換えの必要性
筆者は14年程前の非常に古~~~~い、Core2Duo搭載のLGA775マザーボードPCにnicehashOSをインストールして遊んでいた。まぁ流石に使い物にならないだろう~と一通り遊んだ後はポーイと捨てる予定だったのだが、なんとこれが安定稼働してしまった・・・。
しかしマザーボードの規格が古すぎて、テキストコマンドからのGPUファンコントロールが上手くできないという問題にぶちあたった。デフォルトの状態だとGPUのファン回転速度が低すぎるのだ。
デフォルトでも十分マイニングはできるのだが、GPU温度が70度を超えてしまうので、なんらかの方法でファンの回転速度を変更させる必要性がでてきた。
VBIOSとは
vBIOSとはビデオカードに内蔵されているBIOSのことだ。マザーボードに制御用のBIOSがあるように、ビデオカードにもBIOSがある。これをVBIOSという。
一般的にこのビデオカード側のBIOSをいじることはないのだが、今回のようにファンの制御を細かく行ったり、クロックアップをしたり、AMD RX5700のBIOSをRX5700XTに変更するとマイニング効率が向上したりとメリットがある場合もある。
今回はこのファンコントロール制御値の変更についてチャレンジしてみる。
VBIOS romの編集
VBIOSの編集の流れとして
(1)TechPowerUp GPU-Zで既存のVBIOSをローカルにバックアップする
(2)MorePowerTool(MPT)でファンの制御値・クロック値などを編集し、MPTファイルとして保存
(3)RedBiosEditerで既存のVBIOSと、MPTファイルを読み込み、改変ROMとして保存する
(4)AMD VBFlash(amdvbflash.exe)でグラボに改変ROMを書き込み
という流れになる。どれか一つ間違えても成立しないので、一つ一つこなしていこう。
TechPowerUp GPU-Z
まずは既存のグラフィックボード内のBIOSに保存されているVBIOSをローカルに保存しておく。保存にはGPU-Zというソフトを使用するぞ。
TechPowerUp GPU-Z v2.60.0 Download
GPU-Z is a lightweight utility designed to give you all information about your video card and GPU.
Download
インストール
既存vBIOSの保存
必ず使用しているグラボのvBIOSをローカルに保存しておこう。この保存データは絶対になくさないように。なくすと元に復旧することができなくなり泣きます。
MorePowerTool(MPT)の導入
次にMPTによりファン制御値などを編集する。
MorePowerTool(MPT)のダウンロード
RED BIOS EDITOR and MorePowerTool for Polaris, Navi and Big Navi
New curve options have been added. Of course we would be very happy about a feedback in the forum about the use of this new function! The More PowerTool (MPT) h
MorePowerTool(MPT)のインストール
MorePowerTool(MPT)の実行
RedBiosEditerの導入
RedBiosEditerでは既存のVBIOSと先ほど保存したmptファイルとを連結させることができるツールだ。
RedBiosEditerのダウンロード
RED BIOS EDITOR and MorePowerTool for Polaris, Navi and Big Navi
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RedBiosEditerのインストール
RedBiosEditerの実行
AMD/ATI ATIFlash
次にVBIOSを更新するためのツールをダウンロードしよう。
AMD/ATI ATIFlashダウンロード
AMDVBFlash / ATI ATIFlash 5.0.567 Download
AMD AMDVBFlash is used to flash the graphics card BIOS. The version released by ATI was called ATIFlash or just WinFlash. It supports all AMD Radeo
AMD/ATI ATIFlashのインストール
AMDVBFLASHのドライバのインストール
AMD vbflashの起動
おそらく、普通のグラボならばここで正常に書き込みができるはず。
更新ができないグラボもある
が、どうも筆者が今回行っているRX5700・RX5700XTはこのGUIを使用したBIOS更新は不可能なようだ。
amdvbflash.exeを使う
仕方ないのでコマンドラインから実行する。
RX5700XT・RX5700は専用のFlash Toolを使う
RED BIOS EDITOR and MorePowerTool for Polaris, Navi and Big Navi
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書き込み後の状態
vBIOS更新後、再起動してGPU-Zで更新ができているか確認する。
VBIOS更新後の結果
GPU設定で変更できる項目
ファンの回転速度以外にも色々と設定できる項目があるぞ。
スクリーンショットを貼っておくから、参考にするがいい!あなたの変更したい項目があるといいな!
vBIOS更新失敗したら・・・
様々な事情によってVBIOSの更新に失敗したり、保存したはずのデフォルトのVBIOSを紛失してしまったり・・・ということがあるかもしれない。
そういう場合は、下のサイトよりVBIOSをダウンロードしてみよう。
TechPowerUp
Extensive repository of graphics card BIOS image files. Our database covers submissions categorized by GPU vendor, type, and board partner variant.
上記のサイトへいき
おわりに
今回はVBIOSの設定値を変更するというかなり難易度のたかい作業を行った。
筆者はここにいたるまでおよそ半日を使用してしまった・・・。結構難易度の高い作業だったが、満足している。
今回はfan制御のみだったが、最大クロックの変更などもできるようなので、興味のある人はためしてみるといい。しかし、あくまで自己責任でね。
へたれ
VBIOSの更新って難しそうだし、あまりやりたくないわね
ラビ
基本はいじらないほうがいいぞ。もしもBIOS書き込み失敗したらグラボは使用不可能になってしまうからな。
マイナちゃん
BIOSライターを使用すれば復旧は可能なようよ。まぁここの管理人も流石にVBIOS更新失敗してからじゃないとそれは試したくないみたいだけどw
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