Hey!I’m from Japan!
Sushi!Sukiyaki!Banza-i!
配信も国際対応を
英語対応は必須
さて、私のように冴えないバ美肉系Vtuberをしている配信でも、結構な割合で外国人が見に来てくれる。数時間の配信で閲覧数は30回くらいいけば良い方なのだが、その半分以上は外国人のようだ。
私はボイチェンの女声で配信しているが、国際化対応ということで英語の字幕を動画上に掲載している。これで日本人に対しては女声で、外国人に向けては英語字幕でという対応をしているのだ。
外国人向け配信はバズるのに必要
考えてもみればYoutubeを始めとした配信サイトは世界中のリスナーが見ているのだ。世界人口が数十億人に対して日本人の人口は一億人あまり。単純に考えて日本人向けに動画を配信するよりも世界中に向けて配信したほうが、バズる確率は高いといえる。
しかし日本人の多くは英語を話せない。これが根本的な問題なのだが、話せないものは話せない。筆者のTOEIC点数は230だった(現在は幾分マシになっているが)
こんな私だから英語で話そうなんて気はない。テクノロジーで勝負してきた人間だから、配信の国際化対応もテクノロジーで勝負する。
ゆかりねっとコネクター
英語字幕&英語読み上げで対応する代表的な方法は「ゆかりねっとコネクター」だ。このソフトをインストールすると、OBS上の字幕として英語やロシア語・中国語など様々な言語の字幕を出すことができる。
また、棒読みちゃん連携をすることで、字幕を読み上げることもできる。すごいソフトだ。
導入方法
まずはゆかりねっとコネクターの公式サイトに行きダウンロード&インストールしよう。
ゆかりねっとコネクターの最新版をダウンロードしよう。上の注意書きにもあるように、このソフトの翻訳は作者がGoogle等に使用料金を支払っている。なので文字数に応じたカンパをするように心がけよう。
YukarinettePack_vx.x.xx.zipという圧縮ファイルがダウンロードされたら、適当な解凍ソフトで解凍しよう。
zip内には YukarinettePack_vx.x.xx.exeというインストーラーが入っているので、インストールしよう。
次へを押す。
ソフトウェアインストールのライセンス情報にもある通り、フリーソフトではあるが作者が翻訳APIの代金を肩代わりしているので、使用文字数に応じてカンパを推奨する。
同意を押してインストールを続行しよう。
お好みのフォルダーを選択
次へを押す。
インストールが進行していく。
インストールが完了した。
起動
ゆかりねっとコネクターをインストールしたら、起動してみよう。デスクトップにショートカットが存在しているので、ダブルクリックだ。64bit・32bit、どちらがあなたの環境に適しているかはご自身で判断を。
ゆかりねっとコネクターが起動した。
はじめは何がなんだかわからないだろうが、使っているうちに慣れてくるので色々使い込んでいこう。
[接続方法]-[音声情報の入力]で「Chromeの音声認識から入力]を選択する。他の方法としてスマートホンにUDトークというアプリケーションをインストールするといった方法もある。
ChromeよりもUDトークの方が音声を日本語へと変換する精度が高いようだ。が、今回は簡単なChromeを使用しよう。
ChromeはGOOGLEが作成している代表的なブラウザーだ。インストールしていない人はインストールしてしまおう。
Chromeをインストールしたら、Chromeのショートカットを右クリックして「プロパディ」を開こう。「ショートカット」タブに「リンク先」という項目がある。これがChromeがインストールされている場所だ。これをコピーする。
ゆかりねっとコネクターに戻り「接続方法」ー「Chromeの設定」を開くと「Chtomeの位置」という項目が出てくるのでここにペーストしよう(ダブルクォーテーションは外す)
この状態で「接続方法」ー「Chromeの設定」より「Chrome音声画面を出す」と押す。
はじめは「..27.0.0.1:15521が次の許可を求めています」という画面が出るかもしれません。その場合は「許可」を押しましょう。
「yukarinette Connector」というポップアップが出たら「Start」を押してみよう。
この状態で正常に認識されていたら、マイクからなにか話してみる。話した声が日本語に変換されて表示されたらOKだ。
字幕を表示させる
とりあえず日本語の音声認識だけでも字幕として表示させてみよう。
ゆかりねっとコネクターの「ABCABC」とかかれているボタンを押すと「テロップ型表示」という画面がでる。試しにマイクから話してみて、話した言葉が日本語で表示されればOKだ。
OBSへの導入
配信ソフトであるOBSを起動し、右下の「+」から「ウインドウキャプチャー」を選択。
「ソースを作成/選択」ダイヤログを出す。
とりあえず新規作成で「翻訳字幕」とでも名前をつけてOKを押そう。
翻訳字幕のプロパティが開く。
ウィンドウの横の部分をクリックし出たドロップダウンメニューより「Machan YukarinetteConnector.exe テロップ型表示」を選択。試しになにか話してみて、字幕の状況が正常ならばOKを押そう。
これでOBS上に字幕が表示されるようになった。やったな!
透過の方法などはあとで書いていく予定。
翻訳の表示
さて、OBS上に正常に音声文字が表示されるようになったら、次は外国語字幕をだそう。「テロップ表示」から「配信合成の全体設定」メニューより「翻訳」ドロップダウンメニューを開く。
デフォルトでは「O-母国語のみ」となっているので、お好みに合わせて「1-翻訳のみ」「2ー母国語・翻訳 両方」を選択しよう。
この状態で話をして、外国語(デフォルトでは英語)が表示されれば導入完了だ!
翻訳言語の設定
翻訳言語は英語から別の言語を選択することができる。「クイックスタート」より「翻訳1」を試しに「75:パシュト語」に変換してみた。
テロップ表示内の翻訳言語がミミズがはったような字になった。多分パシュト語に変換されているのでokなのだろう。
テロップ型表示の編集
テロップ型表示の背景色やフォントを変更できる。OBSで透過したい場合、基本的に背景色は黄緑色が一般的だが、今回はためしに背景を青色にしてみた。
変更の方法は「背景」の色部分をクリックし、「色の設定」ダイヤログボックスより指定した色を選択して「OK」を押す。
OBS透過表示
このままの状態だとOBS上で黄緑色の背景が表示されてしまいなんとも見づらい。この背景色を透過させよう。
OBSのソースで先ほど作成した「翻訳字幕」を右クリックし出てきたメニューの下の方にある「フィルタ」をクリック。
「翻訳字幕のためのフィルタ」画面が出たら「+」ボタンを押し「クロマキー」をクリックする。
フィルタ名はなんでも良い。そのままクロマキーでOKを押しておこう。
「色キーの種類」を「緑」にする。
すると緑色の背景が灰色になった。これで緑色の背景が透過された状態になったのだ。
透過に違和感があったら、類似性のスライダーを左右に調整しよう。この状態で「閉じる」を押す。
OBSの画面に戻り、試しにマイクに音声入力しよう。
上のように文字だけ浮いて背景が表示されていなければ、正常な表示状態になったことになる。お疲れ様っす
多言語表示
「翻訳エンジン」ー「翻訳言語設定」から英語以外の翻訳を選択することもできるし、複数の翻訳を一度に表示させる機能もある。が、これは支援者(カンパ)向けの機能。よく考えてカンパしよう。
また多言語表示の場合、OBS上に直接表示するプラグインなどもあるようなので活用してほしい。
おわりに
国際化社会だけあって世界を相手に配信をしていく心がけは重要だ。今回紹介したゆかりねっとコネクターを利用した外国語翻訳字幕だが、他にも英語翻訳する方法などあるようだ。
筆者は現在、別の方法を使用しているが基本的にゆかりねっとコネクターを使用するのが一番手早く簡単である。ただし、ゆかりねっとコネクターを数ヶ月使用した感じではたまにエラーで使えなくなったりと面倒なことが生じるケースもあった。
その場合、作者のディスコードで質問をして対応してもらうのも良いだろう。
配信をしていく上で様々な人々と出会い、コミュニケーションを取るのはとても楽しい。ロシア人との交流の機会もあったし、非日常的なシチュエーションを楽しむ上でも今回の外国語字幕表示を一度試してみてほしい。
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