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FPS上達法

ADHDがFPSに向かない理由

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へたれちゃん
へたれちゃん

ADHDはFPSに向かない・・・そう思っていた時期が私にもありました

ラビ
ラビ

向いてないといえない部分もあるんだよね実際

ADHDとは

私とADHDの関わり

さて、私は世間で一般的に言われる「ADHD」という発達障害です。親が高齢出産で私を生んだので、自閉症も入っているようですが。

ADHDは注意欠陥・多動性障害が特徴となる障害です。
・衝動的に動いてしまう
・注意力が散漫である
・短期記憶が極端に悪い

という3つの特性があり、当然人生でも失敗を繰り返し、転職転落人生を送ることになります。
私の40年にも渡る人生は、挫折と不幸の歴史でした。

・・・・。

まぁそんなことはどうでもいいんです。
この3つの障害はFPSを始める上で「極めて相性が悪い」です。

衝動的に動いてしまう

まず、「衝動的に動く」というのは、よく考えずに行動してしまう事を意味します。
FPSの上手い人というのは「あ、あの場所に敵がいる。右手が高台になってるから、少し下がって斜線を切りつつ近づいていこう。あ、敵が外に出た。仲間Aに左手から近づくよう指示して、自分は右手高台から背後を取るようにしていこう」と、短い時間で瞬時に判断し、行動する人が「強い」訳です。

ADHDの人、上の文章きちんと読みました?衝動的に飛ばしていませんか?)

ですがADHDの人の場合、その場の感覚で動いてしまう。
「あ、前方から銃声するからいってみよー」
「あ、アイテムあるからいってみよー」
「なんとなく道路の真ん中走ってみよー」
みたいに。
深く考えないんですね・・・。
これってFpsでは「最悪」の立ち回りです。
死んで当然です。えぇ、死にまくりました。

注意力が散漫である

次に「注意力が散漫」ということ。

ADHDは脳内のアドレナリンが上手く分泌されないため、とてもぼーっとしやすい。
昔、小中学校のクラスでいつもぼーっとしている頭の悪い子がいたでしょ?
先生から当てられても質問に答えられずあたふた。
いつも他事を考えてしまう悪い癖がある。

Fpsは瞬間瞬間の判断が生死を分けるゲームですから、一瞬の油断が即死亡となってしまう。
なので、注意力欠陥があるというのは、FPSと非常に相性が悪い訳です。

また、PUBGやタルコフといった硬派なFPS系ゲームの場合、「監視」が必要になるケースが多い。仲間と建物に入り、窓等から外からくる敵を索敵するんですね。ただ集中力が切れやすいADHD者はこの時間を「休憩時間」と判断してしまう。ずっと気を張っていることが難しいので仕方ないのですが、この気の緩みが敵の急襲を察知できなかったり、戦場の微妙な変化を把握しそこねたりして、最悪の自体を招きがちなのです。

短期記憶が悪い

最後に「短期記憶が悪い」という点。
これも、FPSと大変に相性が悪い。

特に空間認識力も健常者よりかなり低いと感じる。これもまた短期記憶の欠落が原因となっています。
例えば、PUBGやAPEXなどのバトロワゲームをしていても、仲間が示してくれたアイテムの場所を忘れたり、建物の位置を忘れたり、そもそも敵がどこにいるかを忘れたり、といった具合に、忘れていきます。
これはFPSをプレイする上で致命的で、本当にどうしようもない。

そもそも短期記憶が悪く、長期記憶も悪いため、武器の名前や性能・アイテムの性質や種類を覚えるのに、健常者よりも多くの時間を必要としてしまう。
だから、新しくゲームを始めても、周りのメンバーよりも上達が遅れてしまうのが、悲しいところですね。

ADHDとFPSの上達について

FPSの上達速度は他人に比べて遅くなる

ADHDがFPSをやるととにかく死にまくります。
FPSで死ぬとBFやCODなどはすぐ再出撃できますが、PUBGやAPEXなどのバトル・ロワイアルでは死んだ後仲間のプレイをただ観戦するだけ・・・というゲームになりがち。

BFなどでも最前線から遠くにリスボーンし、移動してさぁ戦闘だ!と思った最中にまた死んで・・・ということを繰り返してしまう。

そのうちに「あ~俺才能無いわ~」と辞めてしまうか「俺弱いからいつも迷惑かけてすいませんね」と仲間に頭を下げてパーティの足を引っ張り続ける羽目になる。

なんとも情けない話ですよね。

以上にあげたように、ADHDとFPSは非常に「相性が悪い」と私は思う。

実際、同時期に「escape from tarcov」というゲームを友人とプレイし始めたのですが、2週間後にはもはや追いつくことが不可能な程に差がついていました。学習能力が極端に低い私は、人より成長度が極端に遅いのが悲しくなった瞬間です。

ただし訓練次第ではかなり改善する

ADHDの悪い特性故に、上達速度が遅くなりがちなのがADHDの難点。
ただ、「長く続けること」さえできれば、かなり健常者に近づけると思います。

私の場合、いわゆる「ヘタノヨコズキ」というヤツで、とにかく下手は下手なんですが、それでも楽しみを見つけてプレイを続けてきたんですね。
自分なりのモチベーションを保つ方法をその都度見つけ、とにかく人より長く続けた。

ある時、自分の決定的な間違いに気づいたとき、突然勝てるようになってきたんですね。

ADHDの最大の難点は自分と真剣に向き合わないこと

私の場合それは「マウス感度が高かった」という点です。

他のページでも述べていますが、とにかくマウス感度が高かった。3cm/180度というスーパーハイセンシ設定は、多動・衝動的に動くADHDの性質には合っていたんです。

まるでハンドスピナーでも動かすように、しきりにマウスを細かく動かし、視点を回転させてみたり。でも考えても見れば、そんなに画面を高速に動かしたら、見えるものも見えなかったんですね。

そう、見えないんじゃなく「見ようとしていなかった」んですよ。
仕事中や勉強中にペン回しをするのも、貧乏ゆすりをするのも、自分の中にある様々な雑念が入り混じってまとまらない状態から気をそらそうbとしてる。仕事や勉強をしている「ふり」をしている。

FPSでもプレイしている「ふり」をしていたんだと気づいたのは、マウス感度を3cm/180度から20cm/180度まで下げてからでした。

ハイセンシからミドルセンシへと変えてわかったこと

私が20cm/180度にマウス感度を変更したのはシュラウドというFPSのスーパープレイヤーに憧れたからでした。

その経緯はおいておくとして、20cmというミドルセンシに移行するのに、ADHDである私は非常に”イライラ”しました。

今まではマウスを少し動かしたら視点がぐるんっと360度動いていたんです。あっちこっちへキョロキョロと視点を動かし、クリアリングも即座に終了(したと思い込んでいた)。
キャラコンも自在で、後ろをとられても一瞬で振り向けた。

しかし20cm/180度のミドルセンシへと移行したら、もうそんなにかんたんに視点移動出来ないんです。

まるで貧乏ゆすりしている膝を椅子にガチガチに縛られたような、はたまたハンドスピナーを取り上げられたかのような、そんな感じでイライラがマックスになりました。

強制的に健常者の視点へと変更した

「とても自分には合っていないだろう」というミドルセンシへと移行したら、今まではあちこちをキョロキョロと見回していたようなことが出来なくなり、健常者のような「ゆっくりとした視点移動」しかできなくなったわけです。

これには本当にイライラしました。が、そんなことを3ヶ月も続けていくうちに、みるみる戦績が上昇していったんですね。

とにかく、弾が当たる当たる。

なにせ今までは3cm/180度という高感度設定で行っていた視点の動きを、その6分の1の遅さで行うんです。視点の中央付近に敵が居た場合は、高感度設定で培った絶妙なマウスの動きで、敵を打倒していけるようになったんですね。

こうなると、楽しい!

ADHDの特殊能力はFPSで有効

ADHDは好きなことをとことん突き詰める

ADHDは「自分に興味のないこと」は全く伸びません。これは私の40年の人生を見返せばわかります。

が、自分が「これは面白い!」と思ったことには寝食を忘れて取り組むのがADHDの強みです。
私は今までほとんど敵を倒すことが出来なかったのですが、敵をどんどん倒すことができるようになり、ハンマーも取れるようになってきました。

こうなると「FPSって面白いじゃん」と思うようになり、誰よりも練習するようになっていったんですね。

ADHDの過集中はすごい

PUBGをプレイしていた頃はKD0.08という悲惨な状況でしたが、このゲームの場合「暇な時間が多い」というのがADHDに合わなかったように思う。

ADHDはとにかく長時間集中することが難しく、長い間あたりを索敵するという事が苦手な傾向にある。

反面、短期的な集中力には結構強く、いわゆる「過集中」という状態になると、強い。
死ににくくなるに従い、敵と交戦経験が増え、戦闘時の集中力の使い方というのがわかってくると、この短時間での「過集中状態」を任意に切り替えられるようになってくる。

こうなると、強い!

過集中のために無駄な要素は省く

ADHDの人は戦闘時に過集中状態へと任意に切り替えることで、かなり強くなります。
が過集中状態は平常時の何倍もの精神的疲労を生じます。もしも平時まで神経を張っていたら、戦闘時に過集中を発揮することは難しくなる。

そのため、戦闘に関係ない要素はなるべく省く必要があるでしょう。

私の場合、

・キャラクターの派手なアバターを排除し質素なものにする(できれば黒一色)
・画面からの情報量を極力減らすため壁や水などの質感向上といった設定を切る
・ゲームの大極に影響しないクラフト要素はしない
・装備品漁りは必要最小限にし仲間に物資を優先させ、自分は見張りに回る
・慣れない武器は使わない(私はAIM感度を下げた後は射撃のみに集中しグレは全く使いませんでした)
・画面の色彩を極力減らす。できればモノクロに近くすることで、無駄な情報を減らす。
・レティクルを赤から黄色にする。ADHDは目立つものに意識が向きがちなので、レティクルに集中しすぎると敵キャラクターを見失う。

といった風に、脳に負担になることを極力控えるようにしています。

行動は一つに絞る

ADHDは複数のことを並列して行うことが難しいです。例えば掃除を始めたものの、途中で漫画を見つけてしまい、この漫画に夢中になっていたら掃除を忘れて・・・。というのも日常茶飯事です。

FPSの場合、とにかくエイムに集中しているものの、敵を見つけると騒いだり、無駄な動作をしたり・・・と気が散りやすい。アイテムを見つければとにかく拾うことに気をとられ、クリアリングを忘れてしまうナドナド。

なので大事なのは「課題は一つに絞る」ということですね。エイムの練習ならとにかくエイムに集中。クリアリングするときはクリアリングに集中。健常者は移動しながらクリアリングし、アイテムを漁って・・・と並列してこなしていけますが、ADHDの人にはそれは無理なので、行動を一つに絞りましょう。

例えば

・移動するときは「遮蔽から遮蔽に移動する」ことのみに集中する。
・戦闘中は画面の中央のみに集中(置きエイム)する。
・味方がアイテムを漁っているときは索敵する

などなど。

ADHDは聴力がいい

ADHDは突然「ドンッ」という音がすると、ビクッとしてしまう経験ないでしょうか?
健常者の人は別になんとも無いのに、自分だけビクッとしてしまう・・・。

これってどうもADHDの人特有の聴覚過敏らしいです。

私は前首になった会社に勤めていた際に、エアコンの音や人の話し声がオフィスで聞こえてきて仕事に集中できず苦労した経験があります。
周りの音に異常に敏感なんですね・・・。

学生時代、私が空手の練習をしていた頃、空手の師匠が「音感の練習をするぞ!みんな目隠しをしろ!」と変な練習が始まりました。

師匠から10m程離れ拍手する師匠のもとに目隠しで近づいていくという練習でしたが、私が一番正確に早くたどり着いたんですね。そう、異常に音に敏感なんですよ。

FPSは「音を聞くゲーム」です。敵の足音を聞いて敵の位置を割り出したり、銃声から武器の種別を見出したりといったことが重要になる。

私がFPSを練習し強くなっていくに従い、友人たちのプレイを見ていて「あれ、そこであの音聞こえてなかったのか」といったケースが増えてきました。
そう、ADHD特有の「聴覚過敏」は健常者の人はあまり持っていないスキル。

この点を生かさない術はありませんよね。

投薬に頼るのもアリ

スマートドラッグというと聞こえが悪いのですが、私はADHDの治療をしていたときに様々な薬を試してみたことがあります。

基本的に月イチでストラテラを処方してもらっていました。確かにストラテラを飲んでいた頃は健常者のような集中力を発揮することができ、仕事でもミスが少なくなりました。

が、ストラテラってかなり高いお薬なんですよね・・・。一月10000円くらいの負担は結構きつかった。まぁ自立支援の申請をすればかなり安くなるらしいですが。

あとはコリンという薬も飲んでいました。効いていたような、いないような。

あとがき

いかがだったでしょうか。

ADHDの人は自分の信じたプレイスタイルを貫こうとするあまり、私のように上達が非常に遅れてしまう人もいるでしょう。

また、とにかくゲームに慣れるまでは頭を使いすぎて疲れてしまうでしょう。
ですがマウス感度設定を下げ、プレイを長く続けていくうちに、次第に上達していくはずです。

上にも書いたように複数のことを同時に行うことが難しいので、まずは敵に玉を当てられるようにし、余裕がある時にグレネードの使い方や戦術スキルの使い方を学んでいくというように、段階的にステップアップしていくと良いでしょう。

他人より成長速度が遅いのが難点ではありますが、そんなことは今までの人生でわかっていたでしょう?FPSも当然、人より成長は遅くなります。

が、ADHDの人は極めると健常者より強くなると私は最近感じ始めています。というのもあの格闘ゲームで有名な梅原大吾さんもADHDだからです。

みなさんも諦めず、続けていくことにしましょう。

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