マイニングって儲かるの?
儲かった、というのが正しいかもしれないよ
筆者のマイニングの軌跡を書いていくぞっ
ここでは筆者が2021年3月にマイニングを始め、すこしずつグラボを足していって今に至った経緯を書いていきます。
まぁ仮想通貨の相場云々はあるにせよ、結論を言えば「やっててよかった」ということになります。
マイニングを半年間続けたが
2021年3月開始組
筆者は2021年3月にRX5700XTを使用してマイニングを始めた。RX5700XTは最もマイニングに適したグラボの一つで、3月にマイニングを開始してあと1ヶ月程で原資を回収できる段階まで来た。
今年3月以前に値上がりする前のグラボを多数購入していた人は、2021年9月19日時点で既に原資の回収が終わり、電気代だけでお金が生まれ続けるいわゆる「サクセスタイム」へと突入したことになる。羨ましい限りだ。
2021年4月開始組
4月開始時点ではすでにグラボの価格が高騰をはじめ、安価に入手することは不可能になっていた。パソコンショップには開店時点で行列ができ、目をギラギラさせた人がグラボの前でウロウロしているのを見かけた(筆者もその一人)
その頃にタイミングよく入手できたRTX3080(15万円)だが、半年が経過した時点でおよそ80000円程原資を回収できたことになる。残価は7万円だが、毎日500円程稼げるとしてあと4ヶ月ほどだろうか。
4月時点でマイニングの収益のヤバさに気づき、即40マンを投入して最強性能のBTOパソコンを購入。当然のことながら高額のため、残日数が1年半程。これは回収は無理だろう。が、既に10万円掘っているので、現時点で30万円で最強PCを入手した計算にはなる。
今後のマイニングに期待だな。
2022年1月時点でマイニングを開始して9ヶ月。結果的に見れば40万の最強PCを購入したのは大正解だったわ。何事も決断力ね。
2021年5月開始組
5月の連休中、筆者は西日本(九州~大阪~名古屋)のパソコンショップを20店舗ほどまわった。入手できたのはRTX3060(前バージョン)・RTX3070・1660sの3本だけだった。
この時点でも安価に入手できた3060・1660sは残日数が120・148日と、回収の目処が立っているが、ビットコインの価格が700マンを付けたと同時にグラボの価格も非常に高騰し、RTX3070玉アリを15万でつかんだのは痛かった。
・・・かに思えたのだが、2021年9月時点で中古が14万で取引されている事を考えると、あんがい悪い選択ではなかったのかもしれない。
この時点でRTX3070を15万で購入したのは悪手だと筆者は感じているようだけど、2022年1月の時点で8万円ほど採掘していることを考えると結果オーライだったようね。
2021年6月開始組
5末に暴落を初めたビットコインだったが6月頃には400万台をウロウロ。この時点でマイニング収益が急減し、「マイニングはもうだめだな」という総悲観が相場を支配し始める。
それに伴いグラボを手放す人たちが増えたのか、それまでは入手が困難だったグラボが市場へと放出され始めた。
筆者はこの頃に、安価に放出され始めたRX6800・RX5700などの高効率なグラボを買いまししまくった。RTX3070も欲しかったのだが、5月末よりいわゆる「LHR(マイニング制限版・いわゆる玉無し)」が市場へと投入され、下手に購入するとLHR版をつかまされるかも知れないという状態になったので、AMD系のグラボをメインにすることを決めたのだ。
2022年1月時点で見るとこの時点でのRX5700とRX6800の安さは凄まじいわね。投資は誰もが目をそむけているような状態に動くのが定石ってわかるわ。
2021年7月開始組
7月頃になるとビットコインの価格が320万まで急減し、「マイニングは終わった」という感じになった。中国ではマイニング禁止令が発令され、ロードローラーによりマイニングパソコンが破壊されるような画像が出回った事から、「中国から中古のグラボが大量に市場へと放出される」という情報が出回る。
実際、この頃にグラボの価格は最低の値を付け、RX6800が9万、RX5700が6万で入手できる状態になった。
2021年8月開始組
2021年8月始め頃よりBTC価格が上昇を始めた。amazon・ツイッターのBTC採用といった話が市場に出始めたことが原因だが、S&P500などの株関連も急上昇している時期なので、株価と連動している状態にも見える。
グラボが安価に買えたのは事実上8月上旬までで、その後は急激にグラボの価格が上昇していく。
今見るとRX5700がありえないほどの安さだな
マスターは「金が転がっている」と思いながらグラボを探しまくっていたようだぞw
2021年9月開始組
9月時点でBTCが570万を超え、「やっぱりビットコインだよね」という雰囲気が市場に漂い始めた。7月のマイニングバブルを経験している人たちが再びグラボを買い増しし初め、市場から玉有りグラボが完全に消えた。
それに伴い、マイニングに適しているグラボは完全に枯渇。安価に入手がほぼ不可能になってしまう。ただそんな中でGTX1660sの改造により高ハッシュレート化ができるという情報を筆者は掴んだため、GTX1660sを安価に中古で入手し買い増しした。
2021年10月
筆者の50A 3LDKマンションでの限界値までグラボを足したため、グラボ追加は先月でとりあえず終了。
収益ー経費がほぼトントンでこれ以上足すと-経費でマイナスが大きくなってしまうのもある。追加は来年以降予定(実家にリグを置く予定だ)
昨今のマイニング状況はBTCが650万円ほどの値を付け、それに伴いマイニングの全世界的なハッシュが急上昇。同業者が激増することにより相対的にマイニング収益があまり上がらないという減少が起きている。筆者としてもBTO・イーサリアムの上昇の割には収益が伸びないので悶々としている。
2021年11月
先月に続きグラボの追加は無し。今年中はこのままの状態で行きます。
筆者はもう先月で今までのマイニング収入+グラボ売却益でファームにかかった費用は回収できると見込んだため、即円転法を改め、BTCで淡々と貯めていく手法に切り替えた。
要するに今後のBTC価格上昇に賭けるわけだ。
電気代が月70000円ほどかかるがこれもBTCに変えていく形で、今後のBTC価格上昇にかけます。BTC積立投資というわけですね。
2021年12月
グラボ追加をやめて2ヶ月。もう今はタダの傍観モードです。
毎月16万円ほどが勝手に入ってくるのを淡々と見ているだけの状態。たまにリグが落ちていたりするので毎日1回ほどはリグの状態チェックするかな?という感じでもう完全に不労所得。
2022年1月
さて新年あけました。昨年の3月頃からボチボチとマイニングを始めた筆者ですが、昨年の採掘実績を公開しましょう。
マイニングが2022年でどれだけ続くかは定かではないのですが、筆者的にはもうこの時点で
・RTX3090搭載最強PCが43万→残価22万
・RTX3080搭載 最強ゲーミングノートPC 2台 25万→残価13万程度
と、欲しかったPCが激安で購入できたことになり、大満足の結果でした。
今後マイニングバブルが弾けたとしてもこれらの機材は残るわけで、筆者的にはもう勝利したも同然の状態です。2022年1月以降もマイニングが続いていけば6月頃にはファーム全体を通して回収が完了します。それ以降は完全にお金を生んでいくサクセスタイムに入る訳ですが、果たしてどうなることやら。
2022年2月
さてやってきましたね大暴落。じりじりとBTC価格が下がっていたのですが、瞬間的に300万円台まで落ちました。これはロシアのウクライナ侵攻に起因した米国株価暴落と連動した形で、米株も一気に下がり投資相場全体が冷え込んだ影響のようです。
筆者は「これはまずそうだな・・・」と思ったタイミングで米株をすべて売却して結果的に数百万ほどの利確をできましたが、仮想通貨の方は正直厳しい状態になってきましたね。
1GHほどのファームで電気代をさし引いて利益が2000円~3000円あるかどうかの状態が続いており、いつ電気代分を割るのではないかと戦々恐々の日々です。
これに伴い、グラボを手放すマイナーの方々も増えてきているようで、市場に中古グラボがあふれ始めている状況。これは去年の6月~の状況と似ていると筆者は感じており、ここで玉ありグラボを足せるか足せないかは、胆力が試されるときですねw
まぁ筆者はすでに半分以上回収していますし、株や債券を含めた利益ではトータルで勝ち確定しているのでこのまま放置します。仮想通貨相場が崩壊した場合、所有しているグラボの買い取り価格は二束三文になってしまうと思うので、手放すなら早い方がよいですよ。借金してまでやっている人らは撤退を決断する時期とも思います。
2022年3月
私がマイニングを始めたのが2021年3月なので、記念すべき1年が経過したわけですね。
BTC相場は先月大暴落し、一時的に400万円ほどまで低下しましたが、ロシアのウクライナ侵攻に伴い再びBTCが500万円を超えるなど高値に推移しています。
ただ、1GH程度のファームで日当たり4500~5000円ほどの採掘量に加え、毎日の電気代が2000円ほどとなっているため、実質2000~3000円程度の利益となります。1GHで毎月6万~7万ほどの収入にまで落ちてしまったので、正直きびちぃ・・・。
ただ、筆者の場合はハイスペックなPCやノートPC2台など明らかに採算が取れないであろう機器以外は概ね回収しつつあるので、まぁ気楽にいきます。
2022年4月
筆者がマイニングを初めてはや1年が経過しました。
先月は1GHで日当たり1500円~2000円ほどの利益しかなかったのですが、 ロシアのウクライナ侵攻が始まったあたりからBTCが400万円近くから600万円近くまで一気に上昇。
日の儲けが3500円ほどまでに回復しました(電気代は2000円と仮定して5500円/日)
機材投資代を回収は中々きついな~と思っていましたが、これなら結構行けそう?まぁ円安で日本円の価値が下がっているというのが実情でありますから、総資産自体は目減りしているんですが(涙)
2022年5月
ついに来たか・・・といった感じなのが「新電力の崩壊」。当サイトでもおすすめしていた「あしたでんき」から突如「サービス終了のお知らせ」が届き驚愕。いきなりかよ。
仕方なく中部電力へと契約を戻しました。電気代は1.5倍くらいになりそう。マイニング自体もあまり儲からなくなってきており、夏場は暑いため、電気の契約が変わる6月以降はリグは止めようかな・・・と考えています。
上の表の通り、投資額220万に対してマイニングのみで153万の利益。残額は67万程ですが、40万のメインPCと25万のノートが欲しくて始めたので、目標ラインは達成ですね。
あとはGPU売るなりすればカバーできる範囲ではありますが、どうするかなぁと考えているのが現状です。
新電力が軒並みサービス終了してしまい、電気代が今後上昇していくことを加味すると、マイニングはそろそろ辞める時期かなとも思います。筆者的にそれをどう判断するかが悩みどころではあります。
ただ日本円が急激に価値を失っていることと、ロシア侵攻の手が日本に及ぶような状態になったときに、BTCが命綱になる可能性もあるため、判断に迷うところですね。
2022年6月
マイニングを初めて1年と2ヶ月が経過。
ロシア戦争によりガスなどの燃料費が高騰し電気代も上昇。今月末であしたでんきなどの新電力がサービスを終了することからも、マイナーが大量離脱することが考えられます。
筆者は撤退はしませんしグラボは売りませんが、夜間電力でちまちま掘りながら市場の状況をみつつ事業縮小か維持かを判断という感じですね。
筆者のマイニングファームは全体で見ると実質残55万ほどの赤字ですが、元々欲しかった40万のPCと25万のノートが手に入ったことを考えると、まぁここまでやれたら全然OKだなという結論です。
マイニングがこのまま終了しても機材類は残るので、最低限の機材を残して他は売却すればノーダメって感じですね。
2022年7月
さて、ほとんどのマイナーの方が今月をもって引退されたと思います。BTCの急激な価格低下、電気代の急激な上昇とマイナーにとって苦しい状況となりました。
筆者としても夜間電力を採用しての夜間マイニング体制を整えるのに1ヶ月ほどかかりましたが、今は全自動で22時~8時のみのマイニングを実施しています。
ただ、たしかに儲けはでるものの、日当たり2~400円(570MH)とかなり微妙な儲け。まぁすでに元を取ったグラボたちを使用しているので問題はないのですが、新規での参入は正直厳しいかと思われます。
もともとはNicehashMinerでマイニングしていましたが、どうしても22時運転開始→8時シャットダウンの運用がうまくいかなかったため、HiveOSへと移行しています。
この移行作業に1ヶ月ほどかかりかなりしんどい思いをしましたが、今後はこれで夜間マイニングを継続。なんとかマイナー完全引退はせずにすみました。
収支に関してはこの一ヶ月間はリグがかなり停止していたり、安定せず止まってしまったりと色々あったので、今回はお休みにさせて頂きます。
2022年8月
マイニングの収益がほぼほぼ上がらない状態になり、夜間以外はほぼリグを停止。収益はあがっていますが、月1~2万程度の利益なのでほぼ無視状態に・・・。
2000円/GHを下回るような収益の日も多く、この月はほぼほぼマイニングは意味がないと思われるような状態になっていました。なので多くのマイナーの方は、この月を目処に撤退されたことと思います。
2022年9月
収益が徐々に改善し、2000円/GHを安定して超えるように。3000円/GHを超える日もぽつぽつと出始め、再びリグの運転を開始。燃料費はあがっているものの、収益が2500円/GHを超えるならば24時間つけっぱでも利益は出るとふんでリグの運転を始めました。
ただ今月中にイーサのマイニング終了のお話も出ており、最後の採掘ラッシュなのかなぁとも思います。
電気代については壁読みで1800wくらい(適当)であるから、
中電お得プラン28.5(円/kw)+燃料調整単価(5円/kw)=33.5(円/kw)
1.8(kw)*33.5(円/kw)*24(時間)=1447(円/日)
日当たりの収入が2400-1447=952(円/日)=28584(円/月)となんとも微妙な収益だ。
実際は夜間電力を使用しているため、電気代は更に変化するのだが、まぁ660MHで収益がこの程度しかでない状態になっている。
が、筆者のようにメインで使用するPC以外のグラボはほぼほぼ元が取れている(グラボの償却が終わっている)ような人にとっては、このまま維持しつつマイニングの最後を迎えるというのもいいだろう。
2022年10月
さて、1年半にわたって続けてきましたマイニングですが、イーサリアムのPOSが9月半ばに行われ、事実上終了しました。
イーサリアムクラシックへと移行。
移行後は$0.339(145円換算で491円/日 1GH)と収益が1/10ほどに激減
これにより電気代が1/2~1/3を占めていたマイニングは赤字となり、終了、という形になりました。マイニングの終了に伴いGPUの中古価格も一気に落ち込んでしまいました。
筆者としてはファーム全体ではマイニング単体では赤字でしたが、紹介してきたようにゲーミングPC1台+ゲーミングノートPC2台+サーバー兼自宅ゲーム用PC1台の4台のPCをゲットしつつ、複数の種類のGPUを手元に残せたことはよかったと思います。
機材はすべて残ったので、次回のチャンスがあればまたトライします。ではでは。
まとめ
結果的に言えば2021年8月ころまでに始めた人だけが逃げ切れたんだね
どんな投資でも先行組が儲かるのものなんだよね
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