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機材修理・改造

BIOSライターでマザーボードのBIOSを復旧

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へたれちゃん
へたれちゃん

BIOS吹っ飛んだwwww

ラビ
ラビ

これは厄介だな

いにしえのマザーボードが動かない

さて筆者はかつてG41MH/USB3 というマザーボードを10年ほど前に使用していた。

安価なLGA775マザーボードでPT2を刺して録画サーバーとして使用していたのだが、その頃に使用していたゲーミングPCが手空きになったのでそちらに録画機能を移し、役割を終えた。

ASRock > G41MH/USB3
ASRock DuraCap (2.5 x longer life time), 100% Japan made high quality conductive polymer capacitors; Supports FSB1333/1066/800 MHz CPUs; Supports Dual Channel DDR3 1333(OC); Intel Graphics Media Accel...

数年の時が経ち屋根裏でひたすら眠っていたこのマザーボードであったが、マイニング特需ということで急遽このマザーボードを引っ張り出して来たわけだ。

正直、PCI express x16・・・1本、x1・・・1本と、グラボを刺すことに使えるレールが2本しかない当マザーボードはマイニング向きではない。しかし電源、メモリ、CPUともに在庫品があるため、2本刺しのマイニングリグとして活用を考え始めたのだ。

が。ここで重大な問題が。

BIOSが起動しません。メモリーを刺し直したり最小構成にしたりと色々数日間こねくり回しましたが、やっぱり起動しません。

電源を入れるとファンだけが悲しく回り続けるという、なんともへんてこな状況になっています。
当然、真っ先に疑ったのはCMOS記録保持用の電池切れだったので、ホムセンで購入して交換しましたが、状況は改善しませんでした。

BIOSが吹っ飛んだ・・・?

色々と調べ回って出した結論は「BIOSメモリー内のBIOSが吹っ飛んだのではないか」ということでした。試しにBIOSメモリーを抜いてみましたが、ファンが悲しく回り続けるという症状に代わりはなく、やはりBIOSが怪しいという結論になりました。

・・・しかし、こんな中古のゴミのようなM/Bを金をかけて修理するというのもなんとも虚しい。でも捨てるのはなんか愛着があってもったいない。なので、ダメ元でBIOSメモリーの書き直しにトライしてみます。

BIOSのダウンロード

メーカーのサイトからドライバーをダウンロード。Instant Flashから初期バージョンを試します。

ROMライターの購入

購入したのはCH341Aという謎のBIOS ROMライターです。CH341Aライターって検索すれば出てくるヤツです。


2週間ほど待ってCH341aUSBライターが到着。こんなけかかるならAliで頼んでもよかったな。
背面
マザーボード上のBIOSをペンチで引っこ抜く。ウラッ!バキィツ!
んでCH341a USBライター上にBIOSを差し込み、レバーを上げて固定。
この状態で準備完了だ。USBポートに挿してみよう。

ドライバー

Newest CH341A USB Programmer Software Free Download - Auto Repair Technician Home
What is CH341A USB Programmer? CH341A is an USB interface chip that can emulate UART communication, standard parallel port, memory parallel port and synchronous serial
https://ja.aliexpress.com/i/32280480269.html

ドライバーはいろいろなサイトに点在してます。ここのリンクをたどってもリンク切れしているケースがほとんどでしょうから、ご自分で検索して探して下さい。

ドライバーを入手すると、上のようなexeファイルが入ってるのでクリック。

INSTALLします。

インストール完了です。

windowsのデバイスマネージャーを開くとUSB-EPP・・・というファイルがinterface内に出現。これで使える状態となりました。

ライターでのROMへの書き込み

ダウンロード

ライターはAsProgrammerをつかいます

CH341A.exe (Ch341 programmer) 日本語言語ファイル
CH341A.exe (Ch341 programmer) 日本語言語ファイル. GitHub Gist: instantly share code, notes, and snippets.
Releases · nofeletru/UsbAsp-flash
Program allow you to program flash memory on the protocols spi, I2C, MicroWire. Supports CH341a, CH347, UsbAsp, AVRISP(LUFA), Arduino, FT232H. - nofeletru/UsbAsp-flash
謎のサイトよりAsProgrammer_1.4.1をダウンロードし解凍。
実行します。

書き込み作業

CH341aの選択

AsProgrammer を起動画面。
CH341AライターにROMチップを付けた状態で「Hardware」ー「CH341a」を選択。
■?アイコンをクリックすると「Find IC」画面が出る。
筆者のロムチップは25Q80BVAIG だったからW25Q80BVをダブルクリックした。

ROM内データの保存

ROM内のデータを読み込みパソコンに保存する。
■→というアイコンをクリックすると、下に緑色のバーが動き始める。
ROM内のデータを読み込んでいるのだ。
ROM内のデータが読み出せた。何かが書いてある・・・
ということはBIOS ROM内のデータが生きている、ということだ。
ということは筆者のPCはROMが消えているわけではないのか・・・?嫌な予感が。
消してしまうのは怖いので、一応「もともと入ってたヤツ」と名前をつけて保存しておく。
いざとなったらこれで復旧できるな。

BIOS ROM内のデータ消去

とりあえずROM内のデータを消去してみる。
「■x」ってアイコンをクリックすると[erasing Memory…」とメッセージがでて消去が始まる。
Doneと表示されたら完了だ。
FFで埋められたので消去が完了したようだ。
いよいよメーカーサイトからダウンロードしてきたROMの書き込みだ。

BIOS ROMの書き込み

メーカーサイトよりダウンロードしてきたファイルを開く。
右上のフォルダーアイコンより指定して開こう。
そして■←アイコンの書き込みボタンを押す。
「Begin Programing?」というメッセージが出る。ROM内のデータが書き換わるがよろしいか?ということだ。
よければ「YES」を押す。
書き込みにはしばらく時間がかかる。下に緑色のインジゲーターが出て、最終的にメッセージ画面に「Done」とメッセージが出れば完了だ。

整合性チェック

ROMに正常に書き込めたか確認してみる。
■=でベリファイチェックを実行。
Doneと表示されたから、どうやらチェックは完了したようだ。

まとめ:BIOS ROMファイルの書き込みはできるが・・・

さて、今回はROMファイルへとBIOSの書き込みができた。

が、残念なことに筆者のマザーボードは復旧しなかった。どうやらどこかが電気的に故障してしまっているようなのだ・・・残念っ。
しかし今回は一生に一度行うかどうかという頻度の「BIOS ROM書き込み」にトライできたのは大きい。

今後この経験を活かすことがあるかどうかはわからんが、一応誰かの役に立つかもわからんからこのページを残しておくぞっ。

追記:別のマザーボードでBIOS更新に使いました

「古~いパソコンでマイニングできるか?」企画のためにハードオフのジャンクコーナーで拾ってきたマザーボードのBIOS更新で使いました。

Version0108→0803と最新(といっても2008年最終ですがw)のBIOSへとちゃんと更新できましたので、上の手順で問題ないでしょう。

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