またG13のスティックがチャタリング起こし始めたよおおおおおお!!!
耐久性に難があるよな・・・。
G13とは
Logicoolの左手キーボードの名機
ゲーマーに馴染みの深いLogicoolの左手キーボード「G13」。
私もメインで使用している馴染み深い左手キーボードですね。キー数がかなり多いのでゲームしつつFacerigの表情コマンドを操作できたりと割と使い勝手のよい左手キーボードです。
が。
残念なことにG13はこの記事を書いている2021年時点で既に生産中止になってしまっています。結構売れている機種だったろうに、なんでですかね・・・ロジクールさん。
このキーボードは使い勝手が良いのですが耐久性に難があり、キーボード部分が反応しなくなったり、この記事のようにスティック部分のスイッチが故障したりといったケースが多いです。
またスティック部分のプラキノコが損耗しやすく使い勝手もよくないので、スティック交換される方も多いですね。
今回は難易度がかなり高い「スティックスイッチ交換」を紹介します。
G13の分解
G13の分解自体は簡単にできる。背面のゴム足に隠れているネジを外して、上下のカバーの間にマイナスドライバーでも突っ込めばバキッとなにかが壊れる音がして分解可能だ。
上下に分解すると内部が顕になる。上の画像の赤色の枠内が、今回修理するスティックスイッチだ。別件だがG13純正のスティックキノコは耐久性が悪い上に操作感が悪いため、PS4などスティックに交換すると良い。
私はアルミ製のスティックに交換した。操作感が増して使いやすくなったぞ。
スティックキノコは上に引き抜けば外れる。はじめは割と力がいるので、キノコとスイッチの間にマイナスドライバーを入れてこじるなど工夫が必要かもしれない。
スティックキノコを外した状態。
この状態になったら、青色の枠内のネジを外す。ネジにはプラスチックの土台がついているためなくさないように注意だ。
また緑色の差し込みコネクターがあるので、これを上に引き抜けばスティック基盤が取り外せるようになる。これで作業準備は完了だ。
・・・っていうかロジクールさん、スティック基盤を市販してくださいよ。なんでもしますから。
スティック基盤を外した状態。このスティックスイッチは基盤にはんだ付けされているので、これをはんだごてで溶かしながら、スポイトで吸い上げていく。うまく基盤から引き剥がそう。
・・・簡単に書いているが、実はかなり高難易度。というのもこの基盤は安物のようで、少しでも雑に扱うと基盤のプリント部が剥げてしまうのだ。なので繊細で慎重な扱いが必要。
スティクスイッチの入手
さて、このG13のスティックスイッチ交換の難易度が高い点の一つとして「スティックスイッチが市販されていない(私調べ)」という点になります。
ものがなければ修理もできないじゃないか・・・と嘆いているそこのあなた。私も嘆き悲しみ続けながらG13を三台購入して使いまわしてきました。しかしもう3台目のスティックスイッチもチャタリングをおこしはじめて限界・・・しかしメーカー修理も断れる有様。詰んだ・・・。
かに思えましたが、とある場所で「ロジクールのゲームパッドに同系統のスティックスイッチが使われているようだ」と情報を入手。
それがこのゲームパッド。Logicool F310rだ。実売価格は2000円前後と、当然スティックスイッチ単体での購入より値が張るだろうが、スティックスイッチ自体入手できないのだから仕方ない。
スティックにそれぞれスイッチがあるので、2回分の修理が可能だ。早速分解しよう。
画像はF310rを分解したところだ。確かにG13のスティックスイッチと同系のものが使用されているようだ。
G13と比べてF310rの基盤は割と頑丈な構造で、ハンダゴテでガンガン熱しても基盤にダメージが入りにくい。なのでスティックスイッチにある程度力を入れながらはんだごてでハンダを溶かして、スポイトで吸い上げるという地道な作業を繰り返すことで、比較的簡単にスイッチを分離させることができた。
スティックスイッチの交換
さて、ここまできたらF310rから外したスティックスイッチを、G13のスティック基盤へとはんだ付けしていくだけだ。
スティック基盤にスティックスイッチを取り付けて、一つ一つはんだ付けしていこう。うまくはんだ付けされればスティックの機能が回復するぞ。
あとがき
いかがでしたか?←クソうざい企業系アフィサイトの定番文句
要するにF310rから剥ぎ取ったスティックスイッチが使えるよってだけのページです。が、案外この情報が少ないので掲載しました。
私は2回このスティックスイッチ交換を行っていますが、この修理の最大の問題点は「G13のスティック基盤のプリントが弱い」という点に付きます。コストカットの影響なのかプリント基板の質が悪く、プリント部がベリベリ剥がれてしまうんですね。
こうなると通電不良となり使用不可能となってしまうので、ジャンパー線を別途はんだ付けするなどして修理する必要が出てきて、修理難易度が更に高くなってしまいます。また、基板面がはんだの熱で溶融してしまい、本来絶縁されている基盤が導通状態となってご動作を引き起こすことになります。
こうなると修復は困難ですので、諦めざるを得ない状態になります。
いかに慎重に交換作業を行ってもスイッチ機能が破壊されてしまう・・・というのがG13の継続使用を諦めざるを得ない理由となってしまっています。
実際問題として半田付けの素人である私には結構敷居が高く、修理できたかに見えても稀にキー操作に不具合が出るなど、素人には結構難しいと感じています。特に上で述べたプリント部の剥がれが起きると厄介で、その修理は難航を極めるでしょう。
似たようなものを購入・・・しかしだめでした。
AliExpressにて「これって同じ形式のものじゃないか?」と思い、値段もそう高くなかったことから10個購入しました。
が、残念なことにこれはG13に付属しているものよりも一回り小さいものでしたので、使用できませんでした・・・残念っ!(´・ω・`)
Aliで色々調べていますが、やはりG13と同形式のものは見つからず。
上で述べたロジクールのゲームコントローラーから取り外すのがコスパが悪くても最も手堅い方法と思います。コントローラーからスティックを取り外してもコントローラー自体は使えますしね。
なお、スティックスイッチの個別注文が可能だよ、とか情報あったらコメントください。できれば潰したF310r直したいんで。お願いしますm(__)m
※追伸
上のスイッチ捨てようかと思ってたけど足をうまく曲げたらF310につきましたw
案外しっくりきてます。一回り小さいからすこし沈んじゃったけど。
まぁ当ページの趣旨とは離れますんで、ネタ程度に。
結論:修理より代替品を探そう
ロジクールG13はボタン数が多く、アプリケーションごとにボタン配置のプロフィールを持つことができるため、ゲームにとどまらずお絵かきや仕事などで大活躍する最強の左手デバイスだと感じています。
がロジクール様がなぜか再販してくれないため、今回ご紹介したように修理してきたわけですが、正直いって修理成功率は高くありません。せっかくロジクールのF310のスティックが流用できると判明しても、基盤の強度が極めて弱く熱をかけるとすぐ絶縁不良を起こしてご誤動作するため、修理は困難と言わざるを得ないでしょう。
私ははんだ付けが下手なので、このページを見ているプロフェッショナルな読者なら成功率も高いかもしれません。腕に自身がないなら諦めたほうがいいかも。
特にこだわりがないならば、別のメーカーの左手キーボードを購入することを強くおすすめします。
コメント
数年ぶりにG13を使おうとしたら2台ともスティックが調子悪く、1台は肝心のスティック自体もベトベトボロボロ(汗)
部品を探しても見つからずにいましたが、修理でググったところ辿り着きました。
ちょうどF310は所持していたのでとても参考になりました。
F310はメディアプレイヤーのコントローラーとして使っていたのですが丁度スティックの割り当ては使わないのでラッキーでした(^^)
PS系は所持していないのでスティックキノコは中古屋で探してみます。
情報に感謝!
ありがとうございました。
こんにちは。
スティック交換はなかなか難しいですよね。
私はもうすでに5台ですが、ハンダ付けが下手なので何台も壊しています(笑)。
今使ってるやつもそろそろ交換しなければならないと思っています。多分壊すんでしょうね…。
お役に立てて光栄です。
5台! 使い込んでいますね(汗)
仕事で使うくらいで普段の生活でハンダ付けなんてしませんからね…。
修理も楽しいけど壊さないように気をつけます(笑)
Aliも考えたのですがすぐに使いたかったのでさっそく中古屋で買ってきました。
つい忘れてしまうのですがココど田舎だったんです。
PSとPS2とXBOXくらいしか売っていませんでした。
とりあえずPS2用を買ってG13の少しの加工で取り付けました。
親指にピッタリ、純正よりキノコ良好です(笑)
Aliはメールでの会話が成り立たず写真判断になってしまう欠点があり久しく使ってませんでしたがG13 に使えそうな物があったので次回は購入してみようと思います。
長くなりましたが、使えるようになったので報告です(^^)
ありがとうございました。