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一眼レフカメラで野鳥撮影がしたいときの注意点

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へたれ
へたれ

プロクオリティで野鳥の撮影がしたいよォ~

ラビ
ラビ

いきなり金のかかるコトいいだしたこの娘

野鳥撮影はとにかくお金がかかる

筆者は購入してから10年が経過するCanonのエントリーモデルである一眼レフKiss X5をいまだに使用している。特に拘りがあるわけではないのだが、新しいモデルを買うほどこの機種に不満があるわけではないので、使い続けているわけだ。

最近会社から「広報で使うから野鳥や野生動物の写真を撮ってくれんかのォ~」と頻繁に依頼が来るようになった。筆者は山奥の発電所に勤務しているというその特殊性から、定期的にやれ風景の写真送れ、動物の写真送れだの依頼が来る。

そのたびに私物の一眼レフと超望遠レンズを片手に、やれやれ・・・・と野鳥や動物の撮影にいそしむのである。

ただ、コンテストに出展されているようなクオリティの野鳥写真や、プロが雑誌に掲載しているような非常に高精度で素晴らしい野鳥の写真を撮影しようと思うと、途方もない金額と手間と労力がかかってしまうので、アマチュアとしては「どう割り切るか」と考えに考え抜き、調べぬいて以下の結論に至った。

高性能なカメラ&レンズはとにかく重い&高い

プロが使用するようなカメラはフルサイズのセンサーサイズを搭載した、定価で30万~するような高級機種だ。が、これらフルサイズのセンサーを搭載している機種は総じて重く、800g以上もするのが当たり前だ。

5D IVほしいいヨォオオ!
・・・・ん?でもこれって野鳥撮影向きじゃなくね?

また、野鳥を撮影する際には超望遠レンズという焦点距離500mm以上あるようなレンズが必須となるが、焦点距離が延びるということはレンズのサイズが大きく、かつ重くなる
今どきは手振れ防止機能が当然のようについているが、大抵の超望遠ズームレンズは2kgを超えるような重量となる。

白レンズ欲しいよぉ~って高っ!
テレコンが5万くらいするしどうすんの

一眼レフ本体と合わせると、3kgほどの重量となる。そのため、この場合は三脚や一脚に固定して使うのが普通となる。こんな構成の場合、手持ちで撮影するというのは体力を消耗するし、手振れ補正無しではブレで撮影どころの話ではないだろう。

が、野鳥(特に小鳥)は頻繁に動き回る。5秒としてじっと同じところにいてくれないのが常であるため、シャッターチャンスを逃しやすいという欠点がある。

そう、フットワークが重くなるため、撮影機会(シャッターチャンス)を逃すわけだ。

また大きくて重~い機材を車から出して背中にかついで、山の上の撮影ポイントに移動して・・・となると、もう撮影にすら行きたくなくなってしまう。

そのため、撮影ポイントが国道沿いにあるような場所を主に撮影ポイントとして選ぶことになる。でもそれって筆者みたいに、毎日設備点検のついでに超望遠一眼担いで・・・という用途には相反するので却下となった。

イメージサークル

また、フルサイズの一眼レフカメラの場合、フルサイズ用のレンズを使用するとレンズの端から端までいっぱいいっぱい使ってしまう。
しかしどのレンズもレンズの端側は映像が甘くなってしまうため、フルサイズ一眼を使っている人は気を遣っている人もおられるとか。

その点、フルサイズ用のレンズをAPS-Cで使用するとこのイメージサークルを意識せずに使用できるという利点もあるとのことだ。

フルサイズ一眼レフの弱点

さて、上で述べたフルサイズ一眼レフ。一眼道を歩むものならば当然、いつかはプロ仕様のフルサイズ一眼を買って・・・というのが、ステップアップとして当然、思いつくのだ。

が、ちょっと待ってほしい。野鳥撮影に限っては、フルサイズ一眼レフよりセンサーサイズの小さいAPS-Cやマイクロフォーサーズの方が有利なのだ。

canonの例でいえば、APS-Cのセンサーサイズの一眼に500mm超望遠レンズを付けると、35mmフルサイズ一眼では1.5倍相当の750mm超望遠レンズとなる。
これは単にセンサーサイズが小さいからトリミングしたのと同じじゃん、と思われるかもしれないが、ちょっと違う。

ファインダーをのぞくと被写体の小鳥が1.5倍に見えるので、的を狙いやすいし、AFのセンサーも被写体が大きい方がフォーカスを合わしやすいわけで、小鳥の撮影に限ってはフルサイズよりセンサーサイズの小さいAPS-Cの方が有利だ。

※フルサイズに300mm超望遠レンズを付けた写真相当の画角
APS-Cに300mm超望遠を付けた画像。
APS-Cセンサーサイズの一眼なら同じレンズでもこれだけ被写体に寄れる。

またAPS-Cセンサー搭載一眼レフは500gを切る重量のものもあり、機動性という面でもフルサイズ一眼レフより優れている。また、一般的にフルサイズ一眼よりバッテリーの持ちもよい。

じゃぁ、今のkissでいいや、となった(新しいAPS-Cのカメラは欲しい・・・けど( ^ω^))

焦点距離についてはここを参照

超望遠 単焦点レンズと超望遠ズームレンズ

で、望遠レンズについて書いていく。超望遠と呼ばれるレンズには200-500mmといったような記載がある超望遠ズームレンズと、500mmという焦点距離が一つしか書いてない超望遠単焦点レンズがある。

そのどちらにも利点・欠点がある。

超望遠単焦点レンズは焦点距離を変えることができない。小鳥を撮影する場合、被写体は5秒も同じところをとどまることはほとんどないため、頻繁に被写体が動き回る。

その際、ズームレンズのように一度広角にレンズを広げ、移動した小鳥を探してまたズームする・・・という動作ができない。
そのため、一度カメラのファインダーをのぞくことをやめ、肉眼で小鳥を探し、再びそこにレンズを向ける・・・という操作が必要になり、被写体である小鳥を見逃しやすい。 また、下のようなミラーレンズのタイプはF値が8とかなり暗いレンズになる。この点も注意だ。

単焦点レンズは軽くて安い!でも小鳥は見逃しやすい

半面、超望遠ズームレンズの場合、焦点距離を自由に変えられるため、小鳥が移動したら広角に切り替え、小鳥に合わせて再びズームするという動きができるので、すぐ照準を合わせられる利点がある。

またズームレンズの方がレンズとして重くなりがちなのも欠点。どちらを選択するかは悩みどころではあるが、筆者としては使い勝手の良いズームレンズを選択した。

手振れ補正の罠

超望遠レンズの場合、大抵の機種は手振れ補正機能付きだ。最近のcanonの一般的なズームレンズには大抵、手振れ補正がついている。

が、ここで注意したいのが「手振れ補正機能付きレンズは、重くなりがち」という点だ。手振れ補正という機能を搭載する場合、機構的にどうもレンズ本体が重くなる傾向にあるため、150ー600といった機種では重量が2kgを超えてしまうのもザラだ。

150-600mmは魅力!
だが、重~い!

超望遠レンズが重くなるということは、カメラ本体にかかる重量が重くなるだけではない。超望遠レンズは前方に長く伸びるため、カメラを支える手首に対してテコの原理でトルクがかかってくることになる。これは長時間カメラを保持し続けなければならない小鳥撮影には、相当な負担となる。

ズーム幅が大きいレンズの罠

超望遠レンズを購入するとき、焦点距離の幅が広いレンズの方が魅力的だ。

が、焦点距離の幅が広いということは、その分レンズを多く組み込まなければならない傾向になるため、レンズ自体が重くなってしまう。重いレンズに関しては上で書いた通り、手に対して負担になる。

逆にズーム域が200ー500mmといった、レンジが狭いレンズはどうにも魅力的には映らないのだが、こういうレンズは大抵軽い。150ー600mmのレンズと、200ー500mmレンズの重量を比べてみよう。

また、18ー400mmといったレンズならば日常使用から野鳥撮影まで使えるので、とても魅力的である。

うぉお!18-400mmって日常使いも野鳥撮影もできて超便利!これで決まりじゃん!

・・・しかし書き込みを見るとあまり評判は良くない。どうも望遠側が実質350mmくらいしかないとか書き込みがありますね。うーん、設計的に無理があるのかね。

軽いレンズは手振れしにくい&安い

で、だ。筆者はいろいろと考えて「軽くて焦点距離のレンジが狭い超望遠レンズって、意外によくね?」という結論に至った。

筆者のように写真コンテストに出展するでもなく、サイトにちょっと野鳥の写真を載せたいな~程度の用途ならば、数世代前の軽い超望遠でいいんじゃ・・・?と思ったわけだ。

TAMRON SP AF Di LD (IF) 200-500mm 1:5-6.3
筆者の所有する超望遠ズームレンズ。1200gと、超望遠にしては軽いが、手振れ補正がない。
それなりの絵しか撮れないのは難点だが・・・。

筆者は上記レンズを25000円で購入。超望遠としては破格の安さである。まぁ古いレンズだし手振れ補正もないし、焦点距離のレンジも200-500mmとなんとも中途半端だ。

が、安いし軽いというのは、相当なメリットだ。

KISS x5本体が570gであるから、合計しても2kgもいかない。ちょっと大きめのノートパソコンと同じ程度の重量なので、いつでも気軽に持ち出せるのがメリット。

また機器全体で見ても格安構成であるから、盗まれてもまあそれほど痛くないし、レンズカビてもまぁあきらめがつくので、 車に積みっぱなし。

なのでいつも移動中は傍に置いておけるというメリットがある。ただし、写りはそれなり。まぁ安いから当然。

結局、野鳥を撮影する場合に価格・重量・写真品質すべてを満足する構成はない、ということになる。

あなたの撮影スタイルに合わせた構成を考えてみよう。

へたれ
へたれ

中古格安構成でそれなりの機材ってのもアリなのね

ラビ
ラビ

30万以上だして最高のレンズ買って・・・ってそれ誰でもマネできるわけじゃないしね

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